現在世界的には、途上国への開発投資の90%は民間によるものです。日本の場合、公的資金がまだ20数%を占めているが、趨勢は明らかです。レックス・インターナショナル(以下、レックス社)は「開発協力を通じて、より良い世界の実現に貢献する」ことを理念とし、設立時から、JICAによるマスタープラン案件を通じて民間案件も推進することを目指していました。
レックス社は創業20年を過ぎ、初期における幾多の困難を乗り越えて業界においての地位を確立するに至っています。JICAを顧客とした事業が成熟期に入っている中で、JICA依存体質になることが持続的な事業展開を図るうえで懸念材料となっています。JICA依存体質を避け、業務の多様化を図る前提として、レックス社員の視野拡大及び能力向上を図るために、新会社による民間案件への参入が必要です。
JICAや省庁に於いては、民間事業支援制度が導入され、以前とくらべより民間案件への参入機会・環境が整いつつあります。開発コンサルティング企業として今後は、公的・民間資金を合わせた海外及び国内の開発業務を実施し、途上国に対する効果の高い開発協力及び日本の地方活性化に合わせて貢献していくことが重要です。