モンゴル国国家総合開発計画策定プロジェクト


D・レックスはレックス本社と「モンゴル国家総合開発計画策定プロジェクト」を実施しています 。

 

プロジェクト概要


①本プロジェクトの目的

モンゴル国において、人間居住計画(Human Settlement Plan; HSP)及び地域開発政策(Regional Development Plan; RDP)を含む国家総合開発計画(National Comprehensive Development Plan; NCDP)を策定することにより、国土の均衡ある開発及び持続可能な発展が促進され、以て地域間格差の是正及び首都における都市問題の改善に寄与する 。

 

②本プロジェクトの成果

1.国家総合開発計画が策定される。

2.国家総合開発の策定及び更新に係る実施期間の能力が強化される。

 

③本プロジェクトの位置付け

1.広域中央アジアにおけるモンゴルの重要性

2.国連持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals; SDGs)及びモンゴル持続的開発ビジョン2030(Sustainable Development Vision 2030; SDV2030)との一貫性の確保

3.地域開発の必要性

 

④プロジェクト期間・クライアント

 2018年11月– 2021年6月:JICA(国際協力機構)

  

|対象地域


本プロジェクトは、1,566,000km2にわたるモンゴルの国全域を対象とし、総合開発計画を策定する

  

|開発パラダイム、ビジョン、開発戦略


モンゴルの開発ビジョンであるSDV2030(持続可能な開発ビジョン)と、国連が定めたSDGs(持続可能な開発目標)を関連付けて、地域開発モデルと代替社会経済モデルを追求する。



 

|国家総合開発の空間構造


a.環状幹線道路に囲まれた地域は、中核地域として21世紀のモンゴルの発展をけん引するために、高規格のインフラを整備する。

b.ウランバートルの重要な都市機能の一部は、環状幹線道路沿いの都市に移転し連携して機能を果たす。

c.環状幹線の西端に位置するUliastaiの都市機能を高度化して、西部地域と首都の連携を強化する。

d.環状幹線の東端に位置するUndurkhaanの都市機能を高度化して、東部地域と首都の連携を強化する。

e.環状幹線の北部路線は、ロシアとの国境地域の都市をつなぎ、観光と交易による開発ポテンシャルを実現する。

f.環状幹線の南部路線は、中国と国境を共有するアイマグから、中央の先進地域へのアクセスを改善する。


|社会経済フレームワーク


・モンゴルの2040年における人口とGDPを、高成長ハイブリッド開発の調整と同様に行った。2040年の人口は4,637,600、労働力は1,849,100となる。

・GDPの2030~40における成長率をSDV2030に合わせて年率6.7%とすると、セクター別GDP成長率及び労働生産性の増加率は、下表のように計算される。