途上国・本邦企業向けSDGsの推進

SDGs(持続可能な開発目標)の理解


(1) SDGsの基本認識

SDGs(持続可能な開発目標)は、先のMDGs(ミレニアム開発目標)実施の間に地球温暖化や感染症に代表される人類の存続が脅かされるような地球規模の課題が広がったことを背景として、途上国・先進国を合わせた国連のすべての加盟国が合意して開始されたイニシアティブである。

(2) SDGsへの貢献

開発パラダイムのシフトのためには、国際機関や政府だけでなく民間企業や一般大衆の認識の転換が必要であり、また上記課題認識2)から、先進国以上に途上国での取り組みが重要である。そして、先進国で開発された技術を途上国に適用するうえでは、途上国の社会・文化等に適合するような工夫や、現地状況に照らした技術革新が必要である。現状では、SDGsは先進国及び多国籍大企業を中心に推進されているが、途上国の視点及び先進国・途上国を合わせた中小企業の取り組みも不可欠である。

1) 資源集約的で経済効率志向の20世紀型開発から、代替社会経済へのパラダイムシフトが求められる。
2) 地球規模の課題は途上国に先鋭的に現れており、それらに取り組むうえでは
先進技術の適用が必要である。

(3) SDGsにおける開発コンサルタントの役割

上述した通り、SDGs推進のためには、開発パラダイムのシフトを現実的な構想に位置づけ、かつ政府機関の政策に精通し、政府の施策と民間の企業活動を有機的に結び付けることが出来る開発コンサルタントがSDGsに果たす役割は極めて大きいと言える。


開発コンサルタント会社は、JICAや関係省庁、また国際機関のプロジェクトを通じて、途上国の開発課題、開発方針、ニーズ等に知悉しており、その実績、経験、専門性を生かし、SDGsの達成に積極的に貢献することが求められている。また同時に、自らも積極的にSDGsの推進にコミットメントすることが必要である。


日本の開発援助業界において、多くのコンサルタント会社が ECFA(一 般社団法人海外コンサルタンツ協会)に所属しており、各社の情報共有、援助機関との交流、研究機関等との連携を図っている。この枠組みを活用し、ECFA が中心となり、SDGsへの各界の取り組みを有機的に連携することを目的としたプラットフォームを形成することが、SDGsの推進につながる。レックス社代表は、ECFA の理事を務めている。

 

レックスグループが提供できる価値


(1)企業コンサルティング

各企業がSDGsへ取り組むことにより、1)新規事業創発・価値の創造、2)ブランディング、3)活動の整理・改善、及び4)経営戦略・計画等、に貢献するため、以下のような手順(参考例)により、コンサルティング業務を 行う。

(2)JICA等のSDGsビジネス支援事業への申請補助

 JICA(国際協力機構)は、開発途上国の開発ニーズと 本邦民間企業等の有する優れた製品・技術等とのマッチング支援事業を行っている。レックス社は、本事業の採択実績を数多く有しており、民間企業の技術を「見える化」する企画書・申請書の作成を通じて、企業活動に広く貢献している。

(3)SDGs株価インデックス、SDGs投資推進

「CSV」、「ESG投資」等の、財務情報以外の価値を考慮し た投資に際し、SDGs達成度のインデックス化を図る。SDGs等の長期的な視点に立った経営コミットメントを行っている企業はTOPIXと同程度の運用成績をおさめているという報告もある。開発コンサルタント企業として、レックス社はSDGs達成度の定量化、及びソーシャルビジネス等を通じた、企業価値の最大化を行う。

 

レックスグループのSDGsの取り組み


(1) グローバルコンパクトへの加入・署名

(2) 産官学SDGs勉強会の開催

レックスグループ及び八千代エンジニヤリング株式会社は、SDGsが、今後の国家開発・地域開発の趨勢であることを社内全体で共有しており、2018年より、政策研究大学院大学とレックス社・八千代社の共同開催にて「SDGsに係る産官学合同勉強会」を実施している。当勉強会では、JICAの職員や、SDGsの取り組みを行っている一般企業も参加し、活発な意見交換を行っている。

 

(3) レックスグループのSDGs実績